ニンニクの育成サポート計画(年間栽培計画)

Vegetables

こんにちは。PBMANです。

「ニンニク」の育て方について、記事を作成してみました。

ガーデニングでいろいろ植物や野菜とつきあっていますと、うっかりして、とある植物や野菜の種まき時期を忘れてしまうことがあります。そこで、まずは野菜をメインにカレンダーベースにして年間栽培計画を作っておくことにしました。そして、近い将来に、月毎の野菜(植物)の種まき時期についても記事化をしておきたいと考えております。

ニンニクの特色

■水はけよく、冷涼な環境!(加湿、蒸れには要注意)

ニンニクは冷涼な環境を好みます(原産地は中央アジアと推定)。

生育適温は15~20°位で、水はけの良い土壌環境がニンニクには適しています。ニンニクの種種を一粒植え付けることで、収穫時には大きくなって分球したニンニクを採ることができます。他の野菜に比べると、病気や害虫には比較的強い野菜といえます。過湿には気を付け、ニンニクは涼しい気候が好きであることを理解して栽培すれば大きな失敗は避けられる気がします。

■ニンニクの芽や葉もとれる!

ニンニクは地下でじっくり育つので確認はできませんが、地上からまっすぐに伸びる葉茎で成長が伺えます。冬を越したニンニクの地上部は、春にはトウち(以下、トウ立ち)をします。そのまま、このニンニクのトウが「ニンニクの芽」になります。このトウ摘作業をしないと、ニンニクは花を咲かせますが、一般的には、トウ摘をして花、種子に栄養が行くのを防ぎ、ニンニクに栄養が蓄積させるようにします。

ニンニク自体の収穫前に、ニンニクの芽が収穫できますので、地上部も地下部も収穫できますからお得!!な野菜といえるのではないかと思います。

ちなみ「トウ」という漢字の意味ですが、辞書を引きますと「花茎かけい」のことです。では花径は何かというと、「花だけをつける茎」のことになります。

 地下茎や鱗茎から直接分枝して、葉をつけず花または花序だけつける茎。

『大辞林』から「花茎」より

菜の花(ナバナ)、ふきのトウはこの花径(トウ)を食べるものです。ニンニク以外の様々な野菜もトウ立ちをして花径をつけます。植物が子孫を残すために花、種子をつけるわけですから栄養はそちらにとられてしまいますね。

■滋養強壮、疲労回復にも!

ニンニクは、ニンニク由来の化合物である「アリシン」が含まれていて、滋養強壮疲労回復、その他殺菌作用もあったりと、日々の生活を食生活から支えてくれる野菜です。炒め物の香りづけに使ったり、餃子、スープに入れたりと取り入れることで、日常の食生活にはいつも取り入れおきたい野菜ですね。

ニンニクの年間栽培計画(カレンダー)

■ニンニクの年間栽培計画です。

環境(寒冷地・中間地・温暖地)によっては多少のズレがあったりしますので、参考程度に留めていただけたらと思います。ここでは、中間地(やや温暖系)を念頭に記載しています。(寒冷地については、中間地よりもっと早目となってきます)

秋に植付けをすることから、春植え付けのカレンダーと色をブラウン系に変えてみました。にんにくは「秋に植付け」という雰囲気が伝わりましたらと。

ニンニクは蒸して、暑いのが苦手の様ですので、暑さが落ち着いてくる頃に植え付けます。あまりに早く植え付けしまうと、夏の暑さにやられて土中のニンニクが蒸れてしまって腐ってしまうようです。土の中の温度が、発芽温度の20-25度になる様にイメージをして植え付けると良いでしょう。

ニンニクは植え付けから収穫までが、9-10ヶ月と栽培期間は長期にわたります。一度植え付けてしまえば、年内の芽かき、翌年の2-3月に追肥、4-5月頃にトウ摘をする程度です。もう一つ作業付きのカレンダーを用意してみました。

ニンニクの年間栽培計画(球種植付から収穫まで)

植付の時期

鱗片の植付けを9-10月頃を目指します。発芽させる為にも、真夏の暑さが少し和らいで若干涼しくなってくる頃を見計らって植え付けると良いでしょう。植え付けは5cm程度の深さで、株間15-20cmで植え付けます。長期間の栽培になりますので、地植えの場合にはマルチシートを敷いてから植え付けると良いでしょう。プランターの場合は、そのまま植え付けます。

ニンニクは生命力が強く、芽が出やすく、発芽率は非常に高いです。植え付けをしなくても、家で保管しているニンニクから芽が出てきてしまうこともある位です。感覚的には100個植え付けて発芽するのは、98-99個程で100%に近いです。ただし、植え付ける鱗片が乾燥し過ぎてしまっていたり(水分が無く、しわしわになっていたり)、弱そう(張りが無く、柔らかくなっている)だったりすると順調な発芽も見込めないでしょうから、予め植え付けの球種を選別しておくと良いでしょう。

植え付けで気を付ける点があるとすれば、ニンニクには寒地向けと、暖地向けの品種があるということでしょう。植え付ける地方が寒地向けであれば、寒地向けのニンニク品種を、暖地であれば暖地向けの品種を選ぶということが必要です。

ニンニクを植え付けて、水を適度に与えましたら後は発芽を待つのみです。

トウ摘の時期

翌年の4-5月頃になるとトウが立ちますので、ニンニクの芽を収穫します。トウ=花径ですので、放置してしまうと、地下で育っているニンニクの球の成長が阻害されてしまいますので、きちんとトウ摘をしておきましょう。

収穫の時期

収穫は5-6月頃を目指します。この頃には地上部の葉が黄変し枯れ始めますので、葉の半分以上が枯れましたら様子を見ながら堀り上げて収穫をします。

掘り上げたニンニクの根はハサミや鎌などで切っておくと良いでしょう。茎も適度な長さにそろえて切っておくと収穫した後に束にする際に取りまとめやすいです。また、掘り上げたニンニクはしっかりと乾燥をさせます。また、収穫したニンニクが水分を多く含んでいる場合には、乾燥させ切ることができずに腐敗の要因となり得ますので早めに処理をしてしまいます。

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