IoTシステム技術検定 基礎 受験記録 (2020年)

xIT

12月に入り寒さも本格的なって来て、朝、夜は手がかじかむ程の寒さを感じるようになりました。

こんにちは。PBMANです。

この週末に「IoTシステム技術検定 基礎」を受けてまいりましたので、備忘録としてこの試験について、出題された問題の傾向について残しておきたいと思います。

この検定試験について、資格取得自体に意味づけをするつもりはありませんでした。検定の受験(その前に本に目を通すこと等)を通して、仕事とは直接関係ないものの、テレビ、新聞、読書などから得る「IoTに対する理解」が間違っていないか確認すること。それを重視しまして受験をして参りました。そもそも知らない用語、サービス事例も多々あります。

これからは第4次産業革命といわれるIoTの世界になることは間違いありません。世界のIoT化により既存産業の垣根が低くなり、また新しい産業形態、そして生活形態が生み出されてくるのではないかと思われます。従って、近い将来は「IoTの概念」「IoTについての本質的な理解」は、普通に仕事や生活していく上でも必要また役に立つ場面がでてくるのではないかと考えられます。

その意味で、資格取得を目指す過程での習得する知識と理解を第一に、合否は福産物という形で取り組みました。もし、落ちていたら理解がたりなかったということで、再受験をしたいと思います。

IoTシステム技術検定 基礎について、詳細の記事にはなりませんが、どういう分野が出題されたかをメモ書き程度に書き記しておこうと思います。キーワードは赤字で強調をしました。各キーワードを理解しておくことは、「IoTシステム技術検定 基礎」では必須のものであると考えられます。

別途IoT関連の記事は作成中である為、そちらの記事が出来次第リンクなどを設定して参りたいと考えております。

IoTシステム技術検定 基礎 (2020年)

試験について

■IoTシステム技術検定 基礎 試験

 ・検定時間は60分で60問 (1問1分のペース)

 ・設問4択 (不適切な内容を選択、適切な内容を選択、空欄用語選択等)

■試験の流れ
 受付時間: 09:00~09:30

 事前説明: 09:30~09:50 

 試験時間: 09:50 ~10:50(60分)

受験票より

試験出題エリアについて(キーワード付)

IoT技術テキスト 基礎編(改訂2版)の内容に沿って問題が構成されています。出題の傾向としては、テキストから満遍なく出題されているという印象です。文章題は単純な用語を問う形ではなく、「不適切な内容を選択」(1択)させる問題が多い印象で、きちんと設問、選択肢の文章を読まないと回答できません。

結局のところは、対策としては「一通りテキストには目を通し、各項目のキーワードについてきちんと理解する」、その上で「テキストを何度か目を通し、理解を確認する」となると思います。

IoTシステム技術検定の過去問集などは特に販売もされていない模様で、内容、詳細については記載できませんが、さしさわりのない範囲で、出題のエリアについての参考情報を記載(一部のみ)できたらと存じます。多少のご参考になりましたと存じます。

  • [1-1] IoTの本質とは/IoT・BD・AIの関係:フィードバック価値 (テキスト p.11)
  • [1-2] 付加価値の変遷/付加価値はどこにあるか?:CPS (テキスト p.14-15)
  • [1-3] IoTシステムの仕組み/データ中心のIoTシステム:CPS (テキスト p.17)
  • [1-5] クラウドコンピューティングとは/利用形態:PaaS (テキスト p.24)
  • [1-7] IoTによるビジネスモデルの変革について:生産性雇用創出 (テキスト p.30)
  • [1-8] IoTエコシステム/価値共創:エコシステム目的役割分担 (テキスト p.32-33)
  • [2-4] 第4次産業革命とは/製造業におけるIoT:CPS (テキスト p.45)
  • [2-5] Web APIの活用:Web API (テキスト p.48)
  • [2-6] IoT活用によるサービス展開/システムイメージ:携帯電話網 (テキスト p.52)
  • [2-7] 位置情報の活用/位置推定方式:無線LAN測位ビーコン測位可視光測位 (テキスト p.55)
  • [2-7]位置情報の活用/地磁気測位とAI分析との連携:地磁気情報 (テキスト p.56)
  • [2-9] 車とクラウドの連携/自動車のシェアリングサービス(MaaS):カーシェアワンウェイ型 (テキスト p.61)
  • [2-9] 車とクラウドの連携/ダイナミックマップ:ダイナミックマップ (テキスト p.61)
  • [2-10] フィンテックとは/ブロックチェーン:ブロックチェーン (テキスト p.66)
  • [3-2] 環境センサを使って測定するには/温度センサ:サーミスタ (テキスト p.74)
  • [3-3] 物理センサ・化学センサとは:温度センサ化学センサ(テキスト p.79, p.81)
  • [3-4] 位置検査センサとは/屋外の位置検索:GNSS(GPS)測位4機以上の衛星 (テキスト p.83)
  • [3-4] 位置検査センサとは/屋内の位置検知:無線LAN、BLE、他 (テキスト p.84)
  • [3-5] 画像センサとは/画像処理、画像認識について:パターンマッチング機械学習 (テキスト p.86)
  • [3-5] 画像センサとは/デジカメの仕組みと使い方:レンズ撮像素子 (テキスト p.88)
  • [3-6] MEMSとは/MEMSの特徴:超小型、高精度、高品質、低コスト (テキスト p.91)
  • [3-7] エナジーハーベスティングとは:エナジーハーベスティング (テキスト p.94)
  • [3-9] マイコンとプログラミング環境:オープンラボRaspberry PiArduino (テキスト p.101-102)
  • [3-9] マイコンとプログラミング環境/API連携:WEB API (テキスト p.103)
  • [3-9] マイコンとプログラミング環境/オープンな開発言語:Python(スクリプト言語)、Scratch(GUIベースのプログラミング環境) (テキスト p.103)
  • [4-1] IoT応用システムとは/アクチュエータの応用システム/オートノマスカー:LiDAR(光学センサ)SLAM(自己位置推定) (テキスト p.113)
  • [4-6] ドローンの現状/さまざまな分野におけるドローンの利活用と電波利用:飛行許可 (テキスト p.127)
  • [4-7] 画像応用システム/SLAMの技術:SLAM(自己位置推定) (テキスト p.132)
  • [4-7] 画像応用システム:仮想現実(VR)拡張現実(AR)複合現実(MR)空間認識
    (マーカーあり、マーカーレス)
    (テキスト p.133-134)
  • [5-1] IoT通信方式の概要/IoTにおける通信ネットワークの構成:有線・無線ネットワークのメリット・デメリット (テキスト p.145)
  • [5-1] IoT通信方式の概要/トラフィックにおける留意事項 (テキスト p.147)
  • [5-2] IoTエリアネットワーク(有線)とは/PLC(HD-PLC):PLC(電力線を使った通信)(テキスト p.145)
  • [5-3] IoTエリアネットワーク(無線)とは/Bluetooth/BLE/ZigBee/Wi-SUN (テキスト p.150-156)
  • [5-5] 省エネ通信方式とは/どのようなネットワークがあるか:スター型、メッシュ型、受信側の常時電源供給 (テキスト p.161)
  • [5-6] セルラー網の仕組み/ハンドオーバ:ハンドオーバ (テキスト p.165-166)
  • [5-7] 省エネ広域通信方式とは/LPWAにはどのような特徴があるか:免許が必要なLPWA免許が不要なLPWA (テキスト p.168-169)
  • [5-8] 電波の特性:周波数とアンテナの大きさの関係 (テキスト p.172)
  • [5-8] 電波の特性/IoTエリアネットワーク無線に関する制度:技術基準適合 (テキスト p.173-174)
  • [5-9] IoTプロトコルとは/IoT向けプロトコル:MQTTECHONET (テキスト p.175-178)
  • [6-2] データ分析とアプローチ手法/仮説に基づく分析:イシューツリー(テキスト p.189)
  • [6-3] 統計と確率:正規分布(テキスト p.192)
  • [6-4] 相関と回帰/相関分析:散布図(テキスト p.193)
  • [6-5] 統計と機械学習/機械学習の実用例:画像認識自然言語処理 (テキスト p.197)
  • [6-6] 機械学習とは:強化学習教師あり学習教師なし学習 (テキスト p.198-200)
  • [6-7] 深層学習とは/深層学習に使われるライブラリ:OSSCaffe、TensorFlow、Pytorch (テキスト p.203)
  • [6-8] 深層学習の適用例/顔認識システム:学習モデル (テキスト p.204)
  • [7-3] デバイスのセキュリティ対策/IoTデバイス特有のセキュリティ対策 (テキスト p.219)
  • [7-4] 運用のセキュリティ対策/日々の運用管理:ハートビート (テキスト p.226)
  • [7-5] 著作権とは:フェアユースAIによる創作権利の対象外(現在) (テキスト p.228-230)
  • [7-6] プライバシー保護の留意点/法制度:データ組み合わせでプライバシー情報となる場合がある (テキスト p.231-233)
  • [7-8] 暗号化技術とは/共通鍵暗号と公開鍵暗号:公開鍵秘密鍵 (テキスト p.237-238)
  • [7-8] 暗号化技術とは:ブロックチェーン (テキスト p.238-239)

如何でしょうか。上記キーワードについての理解(テキストの説明)は大丈夫でしょうか。類似用語もあれば、その違いについても併せて抑えておくと良いでしょう。問題では「不適切な内容を選択」する形になっていますので、微妙な違いについて問われてきます。各々の用語の違いなどを抑えておき、正答できるようにしましょう。

過去問題について(リンク)

MCPCの「IoTシステム技術検定/受検に向けて」のページ中の「IoT検定試験サンプル問題のダウンロード」から過去問題のサンプルと解答を参照することが可能です。

過去問題の試験出題エリアについて(キーワード付)

  • [1-2] 付加価値の変遷/付加価値はどこにあるか?:CPS (テキスト p.14-15)
  • [1-3] IoTシステムの仕組み/データ中心のIoTシステム:CPS (テキスト p.17)
  • [3-7] エナジーハーベスティングとは:エナジーハーべスティング (テキスト p.94)
  • [4-7] 画像応用システム/仮想現実(VR)/拡張現実(AR)/複合現実(MR) (テキスト p.133-134)
  • [5-7] 省エネ広域通信方式とは/LPWAにはどのような特徴があるか:LPWANB-IoT (テキスト p.168-169)
  • [6-6] 機械学習とは:強化学習教師あり学習教師なし学習 (テキスト p.198-200)
  • [6-7] 深層学習とは/深層学習に使われるライブラリ (テキスト p.203)

過去問のサンプルを見ると、これは繰り返し出題され得る重要問題、キーワードが取り上げられているのではないかと考えられます。受験前には、一度目を通して、キーワードについて理解しているどうかを確認しておくと安心でしょう。

受験後の感想

すでに仕事でIoTに携わっている方であれば、とりわけ対策など不要かもしれません。IoTに直接携わってない方でも、人類の生活、ビジネス形態がIoTによって大きな変革がもたらされることを考えますと、その概要を理解することに損はないかと思われます。特に自分でビジネスをされている方、企業で製品開発をされている方にとっては、IoTはよりよいサービスをお客様に提供するためには、避けて通れない選択肢ではないでしょうか。そして、「IoTシステム技術検定 基礎」の書籍はIoT、サービス創生の良きサポーターになり得るのではないでしょうか。

IoT技術テキスト基礎編(第2版)

MCPCのテキスト紹介文にも下記のような文言が見受けられました。

 IoTの特徴を活かした応用システムを多数紹介しており、「こんなアイデアがあるんだ」といったヒラメキに是非結び付けていただきたいと考えています。(略)

『IoT技術テキスト 基礎編 第2版』紹介文(IoTシステム技術検定/受検に向けて)より

IoTは何のデータを取得し蓄積し、どうデータを解析・分析をして、サービスに還元していくかがポイントになります。活用事例も簡単に取り上げられていますので、読者のアイデアを引き出す可能性があるという意味でも楽しく読めると思います。

試験対策としては、まさに検定試験の問題がテキストに沿った出題になっていると見受けられますので、試験対策をする場合には入手は必須でしょう。

 本書は検定(基礎編)の出題カテゴリに準拠しており、以下の点がポイントです。

● 試験の対象分野全般をカバー
● 受験者に最適なIoT技術入門書
● MCPC公式テキスト

『IoT技術テキスト 基礎編 第2版』紹介文(IoTシステム技術検定/受検に向けて)より

本記事が「IoTシステム技術検定 基礎」の受験を考えてみようと思われる方への、多少なりともご参考になりましたら幸いに存じます。

以上、ここまでお読みいただきましてどうもありがとうございました。

PBMAN

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