春菊の育成サポート計画(年間栽培計画)

Vegetables

こんにちは。PBMANです。

「春菊」の育て方について、記事を作成してみました。

ガーデニングでいろいろ植物や野菜とつきあっていますと、うっかりして、とある植物や野菜の種まき時期を忘れてしまうことがあります。そこで、まずは野菜をメインにカレンダーベースにして年間栽培計画を作っておくことにしました。そして、近い将来に、月毎の野菜(植物)の種まき時期についても記事化をしておきたいと考えております。

今回とりあげるのは「春菊」です。本記事更新時は12月でとても寒くなってきていますが、冬の鍋料理の具材としてなどに入れる春菊は最高ですね。サラダ、おひたしにしても、さっぱりして飽きが来ないですし、天ぷらではアクセントになったりと、とても美味で頂けます。

ただ、、家庭菜園の場合では、いざ冬に食べたいと思っても冬からの準備では遅いですので、種まきなど準備を秋の早目から準備をしないといけません。この記事をご参考いただきながら準備を進めていただけましたらと思います。

春菊の特色

■水はけよく、冷涼な環境!

春菊(シュンギク)は冷涼な環境を好みます(原産地は、ヨーロッパ地中海沿岸域)。

生育適温は15~20°位で、水はけの良い土壌環境が春菊には適しています。種も安価で数多く入手でき、秋まきの場合は、発芽をすれば病害虫をあまり気にすることがありませんので、気楽に育てることができます。春菊は涼しい気温が好きであることを理解して栽培すれば大きな失敗は避けられる気がします。

■育てやすく、摘み取りタイプはお得!

一度、発芽をすれば他の野菜程は病害虫等を気にすることなく育ちますので、気楽に育てることができます。また、摘み取りタイプは何度も収穫をすることができることから(バジル等と同様)、長期に渡り楽しむことができるお得!!な野菜といえるのではないかと思います。

種類としては「大葉種」「中葉種」「小葉種」の3種類あります。関東、東日本で主に流通しているのは「中葉種」で、「大葉種」は関西以西で多く栽培されています。「小葉種」の栽培量は多くありません。

■寒い日々のサポーター『冬の野菜』!

春菊は『β-カロテン』が豊富に含まれ、免疫力を高め、風邪・その他病気等を予防する効果が期待されます。『α-ピネン』という成分も多く含まれ(みょうがと同様、独特の香りの要因にも)、胃腸の消化をサポートしてくれます。冬の寒い日々の生活を支えてくれる『冬の野菜』といえ、冬期の食生活には定期的に取り入れていきたい野菜ですね。

春菊の年間栽培計画(カレンダー)

■春菊の年間栽培計画です。

環境(寒冷地・中間地・温暖地)によっては多少のズレがあったりしますので、参考程度に留めていただけたらと思います。ここでは、中間地(やや温暖系)を念頭に記載しています。

春菊は春にも秋にも播種はしゅ(種まき)をして育てることができますので、春用のカレンダーと秋用のカレンダー(ブラウン系)を用意してみました。「春に秋にも栽培できる!」という雰囲気が伝わりましたらと。

播種はしゅ(種まき)や植え付けを秋にする場合には、収穫が翌年になってしまいます。上の秋用のカレンダーですと、収穫が折り返してしまいますので、夏・秋始まりのカレンダーにしてみました。8月始まりにすると下の様な形になります。春まきに比べて、秋まきの方が長く収穫はできそうですね。(霜が降りる期間は、不織布などでトンネルを作るなど、防寒対策は必要です)

収穫時期を意図的にずらす場合は、栽培環境を整えることで全く違ったカレンダーにて栽培が可能です(温室栽培が可能であったり)。

春菊の年間栽培計画(秋の種まきから収穫まで)

春菊の苗

播種はしゅの時期

9-10月頃を目指します。発芽させるには20度よりやや低い温度を目指すと良いでしょう。春菊の種は人参、キャベツ等の種と同様に、発芽の際には光に当たることが望ましい好光性種子です。したがって、種まきの直後に種にかける土は薄くしておきます。かける土を厚くしてしまったり、土深くに種を埋めてしまうと発芽率が低くなることになります。

種まきの場所は、

  • 畑やプランターの土への直播
  • 苗床(種床)での種まき

どちらでも大丈夫です。

畑やプランターの土への直播は、すじまきをします。発芽後には、元気な苗を残す様に間引いていきます。間引きの手間はありますが、植え付けの手間は省くことができます。

苗床(種床)での種まきをする場合、定期的に間引く等の手間は必要ありませんが、苗がある程度大きくなってきましたら、別途、苗床から畑やプランター等へ植付けをします。ポットにまいたり、セルトレーにまくことで、苗をコンパクトな空間で育てることができるので、ポット・セルにひとつの元気な苗だけ残す様な小まめな作業も楽で、苗の状態確認や管理も比較的かんたんです。

ポットで育苗

植付(植え付け)の時期

9-11月頃を目指します。日あたりの良い場所に植え付けます。畑に植え付け長期に収穫を望む場合には、防寒、乾燥対策としてマルチシートを使用しておくと良いでしょう。春菊は寒さには強いですが、霜に何度もあたる場合には葉が痛んでいきます。霜が降りる前に不織布がけをする等の防寒も施して、冬の寒い期間にも状態の良い葉の収穫を続けましょう。

収穫の時期

10-11月以降に都度収穫を目指します。大きくなった親枝、側枝を都度収穫していきます。収穫のタイミングで若干の肥料を施し、収穫後の残った株の成長を促します。場所にはよりますが12月までは不織布がけは必要ないかもしれませんが、霜が降りる日が多くなるような1月の前には不織布がけをして、霜から春菊を守りましょう。うまくいけば、2-3月頃まで収穫を楽しむことができます。

春菊のあれこれ(参考情報)

日本での産地TOP3

  • 1位 千葉県 
  • 2位 大阪府
  • 3位 茨城県 

春菊は軟弱野菜で収穫後にはそれ程日持ちがしません。従って、都市周辺で栽培される近郊農業で栽培されています。消費地の近くや消費地内で栽培されます。

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